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  横浜国立大学 久我研究室
 

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 じょうずにつなぐテクノロジー
 システムはコンポーネントをつないで作り上げられていきます.つまり配線が必要です.表面上システムが一体化されていても,細かく見れば,どんな場合でも部品と配線の関係に行き着きます.過酷な環境下で安定した動作を保証するには,不安定な接続をいち早く見つけることが重要です.複雑化する回路・配線の中で不良箇所およびその可能性をいち早く検出する技術は,小型化と信頼性向上を得意とする日本がリードする分野といえます.
 小さな配線の例として,プリント基板やIC等パッケージ部品内のボンディング(接続)を挙げてみましょう.高密度微細配線化が年々激しくなり,熱などによる激しいストレスにさらされる場合もあります.信頼性を高めるためには,配線・接点の不良,および不良となりうる箇所をすばやく検出することが必要です.一方,比較的大きな配線として,高周波無線通信システムの基地局装置などを挙げることができます.これらは高周波コンポーネントとケーブル・コネクタの固まりともいえ,それらに関するアセンブリの大部分を人手に頼っています.各コンポーネントが適切に接続されていることを検査することは品質管理の面から重要であり,最悪の場合,接触不良によるノイズが通信波を妨害することもありえます.
 本研究室では「じょうずにつなぐ」ことを目標に,電磁波を利用した接続状態検出に関する研究を進めています.具体的には材料の電気・磁気的非線形性が電流密度により変化することを利用し,これを電磁波の相互変調ひずみという形で評価していきます.この方法の利点は,たとえばIV(電流・電圧)特性の直接測定では検出が難しい僅かな状態変化でも明瞭に検出できることですが,本研究室の特徴は,マイクロ波などの高い周波数の電磁波を用いる手法にあります.これにより単なる接続不良の検出だけでなく,マテリアル自身の特性も詳細に数値化することに成功し,これにより経験的かつ感覚的な議論が中心だった相互変調ひずみに関して,定量的議論を可能にしてきました.本研究室のもうひとつの特徴は,非接触・非破壊評価を目標に置く点にあります.これは本研究室がアンテナなどの放射系装置に関しても豊富な研究・開発実績を有することに起因しており,世界的に見ても類を見ない研究といえます.  「混沌」はいつか「秩序」となり,霧はいつか晴れます.見えない信号を確実につかみとり,その意味をとことん理解します.これにより,「意味の無いノイズ」を「意味のある信号」に変えて行く,これが本研究室のポリシーです.


 IEICE
 IEEE CPMT Japan Chapter  


 これまでのあゆみ
2004年4月 久我宣裕講師 横浜国立大学着任   現在 同大学准教授



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最終更新日 2022.02.28
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